社会を苦手とする子が増えているので、単調な問題演習はテスト直前に回し、できるだけ身近な暮らしと結びつけた講義から始めるように心がけている。たとえば、日本地理の白地図を前にして、「北海道と聞くと真っ先に目に浮かぶこと、知っていること、何でも言って!」と呼びかけると、「ラーメン、かに、雪祭り、おじいちゃんち!」、など、テストにはおそらく出ないような事柄や、まったく個人的なこともいろいろ出てくる(北方領土、などはあまり出てこない)。それらを手書きの白地図に書き込んでいく。狙いは、各県のイメージ作りと社会は暗記モノという固定観念を振り払うことにある。

中3になると教科書をまとめた形の塾特製サブノートの空欄になっているところに私の講義を聴きながら全員で必要事項を書き込んでいく授業が始まる。各地方、各地域(例 東北地方、東アジア)につき B5版1枚程度に収める。左のページには自分で描いた白地図を用意して地誌や右のサブノートに出てくる産物、産業などを書き込む。見開き2ページで一単元、一地方が終わるようになっている。
歴史 問題演習を後回しにするのは地理と同じ。歴史に興味を持ってもらいたいので、事件や、人物のエピソードなど教科書に出ていない部分を話したり映像で見せたりするようにしている。定期テストは教科書の繰り返しで十分といえるが、補強材料として、興味の範囲を広げるために一人一冊の参考書を用意しており、授業中、もしくは家での自学自習に活用してもらっている。

また、地理と同様、中3になると教科書をまとめた年表を夏休み終了までに作成する。B4の用紙5枚に古代から現代まで日本の政治、社会、文化、世界史、中国、韓国の通史を5段に分け、やはり私の講義を聴きながら書き込んでいく。年表を開くと同時期の歴史の流れがつかめるようになっている。
地理も歴史も教科書を読みながらこの塾特製のオリジナルサブノート、年表だけで受験勉強は十分事足りると卒業生には好評。
公民分野 地理歴史と同じことが言えるが、なじみの薄い政治・経済・国際情勢を雑談、雑学の雰囲気で時の話題や事件をからめながら私自身の感じていることを時間かけて話すようにしている。昨年は弁護士会館で上映された「ひめゆり」(ひめゆり部隊の生存者の証言のみで構成されたドキュメンタリー映画)を中学生全員で鑑賞した。
社会担当 今北正史