男女共学化、全県一区制、中高一貫校の創設と最近の宮城県内の教育事情は何をもたらしたのか、
何を目指したのか。
この業界に身を置いている者でさえよくわからぬことが多い。いたずらに競争を煽っただけではないのか。
私たちが持つべき視点は、他県への追随やましてや国際的な基準との比較ではない。
いま、子どもたちが置かれている日々の状況(実情、実態)の検証ではないか。
ここ数年、子どもたちが塾に居る時間が長くなりつつある。
毎日来てもいい、と謳い、定期試験前土、日は一日中補講に充てている我が塾としては喜ばしいことのようだが、そうとも言い切れない。
家(自室)で、または一人では勉強できないのだ。子ども自身や親のしつけ、大人の指導の問題であるという見方もできないわけではない。
しかし、土、日のみならず、平日も朝練、夜練と、部活で拘束される毎日に加え、TVゲーム、PCからの誘惑など大人が創り出した環境によって子どもたちの落ち着く時間が少なくなっていることも一因ではないか。
従ってこのところの私の仕事の力点は、如何にしたら子どもが机に向かうか?一人で集中して勉強するには?学ぶ姿勢を確立するにはどうしたらいいか?という方向に向かっている。
やがて、高校生、大学生、あるいは社会人と進んでいくなか、一人で学ぶ必要性が生じてくるこれから(未来)を見据え、思春期の大事な時期に、「自学自習の姿勢」を促し、将来への橋渡しになることができたらと切に願う。
「中学時代がいちばん勉強したなあ」、我が塾の卒業生がよく口にする言葉である。このフレーズを聞く一瞬が私の歓びでもある。
2010.3 今北正史